[建築技術]東海地震第4次被害想定 策定会議
昨日静岡で、東海地震の第4次被害想定策定会議の初会合が開かれました。
これは昨年末に内閣府から公表された、東海・東南海・南海3連動地震の震源域や地震規模をマグニチュード9とするなどの中間とりまとめに呼応して静岡県独自で実施するプロジェクトですが、国の被害想定を待っていたのでは遅いとばかりに国と同時並行で進めるものです。
川勝知事の意気込みが伝わってきます。
以前より東海地震は単独では起きないだろうと言われてきたのですが、前回の平成13年の第3次被害想定では単独で起きることを前提にハザードマップを作成し、県のホームページで公開してきました。今回の東日本大震災を受けて、これでは役に立たないと誰もが考えた結果です。
プロジェクトは県の危機管理部が中心になり、県職員と専門家からなる50人程度のチームのようです。
このチームでは、県民の関心が最も高い「地震の揺れ」「津波の高さ」「津波深水域」などのデータを今年の夏を目処に公表するようです。特に津波高さは地区毎の推定を実施して、100メートル単位で表現するなど、国の想定より更に詳細な情報となる見込みです。
先月、焼津市で開かれた国土政策フォーラムでは、非常の多くの市民が集まり、皆真剣に聞き入っていました。彼らの多くは自分の住んでいる地域がどうなるのかが心配で集まったのだと思います。
昨年末に危機管理部に電話で聞いたときには、平成24年の予算で対応し、25年に公表するとの話でしたので、今回の発表はそれらを大きく前倒ししたスケジュールになっています。素晴らしいですね。昨夜テレビでこのニュースを聞いたときには本当に感動しました。
昨年11月に国交省から出された平成17年度の津波波力計算ガイドラインの追加試料では、海岸から離れた場所の建物への波力の計算が改訂されました。今回の県からこれらのデータが示されれば、対象となる建物の想定津波浸水高さから波力が具体的に計算でき、建物の各部位へ掛かる応力が想定できます。それによりこれまで津波に対しては無力と思われてきた木造住宅でも、状況により安全性が証明可能になるはずです。
今回の第4次被害想定では、なんと富士山の噴火も対象になります。また、当然ですが浜岡の原発も加えられます。
3連動でも地震の揺れのピークはそれほど大きな違いにはならないのではないかと思います。しかし単独より3連動の方が遙かにすべり面の面積が大きく、それに伴ってマグニチュードが大きくなり、揺れの継続時間が長くなり、津波の影響も複雑になるかもしれません。
マグニチュードが1違えば規模は32倍になります。M8とM9では大違いです。
今回の静岡県の対応には県民として拍手を送りたい気持ちです。
先月開催されたフォーラムの様子です。
http://d.hatena.ne.jp/aldy/20120125/1327457399
ヤギモク 遠藤
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